永遠の翼

サミーは落ち込んだ気持ちで 何度も何度も ショウを観ていた
ついにその時が来たのだ 活気のない人生を捨てよう その心を決める時だった
ボスは言った
「小僧、いい加減にとんでもない考えを捨てるのが身のためだ
とっととエメラルド・バーの掃除をしろ」


羽を広げて飛んでゆけ 飛びたて 遠くまで
元気を出すんだ
もっと大きなことができるはずだ
君は自由な人間なのだから


夜はひとりでホテルの部屋で過ごす 
自分の考えを胸にしまったまま
まもなくここを発つ
遥か遠くまで行ってしまうことを願いながら
この世の何者も彼を引き止められはしない

今こそその時なのだ 彼は心を決めた
これが最後のチャンスかもしれない
ボスは言った
「小僧、よく聞け。お前は夢ばかり見ている まともな志なしに 大したことはできやしないさぁ エメラルド・バーの仕事に満足にできないのかぁ?」


なぁ、おまえ


羽を広げて飛んでゆけ 飛びたて 遠くまで
元気を出すんだ
もっと大きなことができるはずだ
君は自由な人間なのだから
一緒に飛び立とう